まずは代表的な四如来:
- 大日如来・・・真言密教の教主。「万物の慈母」、「万物を総該した無限宇宙の全一」とされる汎神論的な仏。真言宗で最も偉い仏様ということで正しい理解だろうか
- 阿弥陀如来・・・大乗仏教の如来の一尊。阿弥陀様。無明の現世をあまねく照らす光の仏にして、空間と時間の制約を受けない仏であることをしめす。西方にある極楽浄土という仏国土(浄土)を持つ
- 釈迦如来・・・仏教の開祖釈迦(ゴータマ・シッダッタ、ガウタマ・シッダールタ、瞿曇悉達多)を、仏(仏陀)として敬う呼び方。お釈迦様
- 薬師如来・・・大乗仏教における如来の一尊。薬師如来は東方浄瑠璃世界(瑠璃光浄土とも称される)の教主。瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされている。無明の病を直す法薬を与える医薬の仏として、如来には珍しく現世利益信仰を集める。東方の如来という事から五智如来の阿閦如来とも同一視される
大日如来の化身、もしくはその内証(内心の決意)を表現したものが不動明王であると見なされている。「お不動さん」の名で親しまれ、大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれる。アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ており、造像例も多い。
お不動様は五大明王の中心となる明王である:
- 不動明王・・・中心
- 降三世明王(ごうざんぜ - )・・・東
- 軍荼利明王(ぐんだり - )・・・南
- 大威徳明王(だいいとく - )・・・西
- 金剛夜叉明王(こんごうやしゃ - )/ 烏枢沙摩明王(うすさま - )・・・北
ちなみに明王とは、「仏の知恵(真言)を身につけた偉大な人」という意味である。一般に、密教における最高神大日如来の命を受け、仏教に未だ帰依しない民衆を帰依させようとする役割を担った仏尊を指す。或いは全ての明王は、大日如来が仏教に帰依しない強情な民衆を力づくでも帰依させるため、自ら変化した仏であるとも伝えられる。そのため、仏の教えに従順でない者たちに対して恐ろしげな姿形を現して調伏し、また教化する仏として存在している。
ちなみに「天部」に属する諸尊は、仏法の守護神・福徳神という意味合いが濃く、現世利益的な信仰を集めるものも多数存在している。
阿弥陀様は、阿弥陀三尊として祀られるときは、脇侍に観音菩薩(特に聖観音)・勢至菩薩を配する。但し、阿弥陀三尊のうちの左脇侍像として安置される観音像については、単に「観音菩薩像」と言うのが普通で、「聖観音」と称するのは、独尊像として祀られる場合にほぼ限られている。
観音菩薩は菩薩の一尊であり、北伝仏教、特に日本や中国において古代より広く信仰を集めている尊格である。「観世音菩薩」または「観自在菩薩」ともいう。「救世菩薩」(くせぼさつ・ぐせぼさつ)など多数の別名がある。一般的には「観音さま」とも呼ばれる。
密教では聖観音、十一面観音、千手観音、如意輪観音、馬頭観音、准胝観音(または准胝観音に代えて不空羂索観音)を「六観音」と称している。観音像には十一面観音、千手観音、如意輪観音など、多面多臂の変化観音と、こうした超人間的な姿ではない、1面2臂の観音像とがあり、後者を指して「聖観音」または「正観音」と称する。
六観音は六道輪廻(ろくどうりんね、あらゆる生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すとする)の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもので、地獄道-聖観音、餓鬼道-千手観音、畜生道-馬頭観音、修羅道-十一面観音、人道-准胝観音、天道-如意輪観音という組み合わせになっている。
お釈迦様は釈迦三尊として祭壇に置かれる場合が多い。脇侍は文殊菩薩と普賢菩薩が多い。
お釈迦様は釈迦三尊として祭壇に置かれる場合が多い。脇侍は文殊菩薩と普賢菩薩が多い。
ということで、メジャーどころの仏様だけでもこれだけいらっしゃるわけですが、如来、菩薩、明王、天部、という4つの仏様のグループを漸く理解し、何となく相関がハッキリしてきました。
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